2011年12月29日木曜日

仙台市内仮設住宅 結婚式①

12月18日、仙台市内の仮設住宅地で、自治会の方と一緒に結婚式の企画・運営を行いました。報告の前に、経緯をご紹介します。

結婚するのは、仮設住宅に入居していた婚約中の2人。新婦さんは地元出身で海を愛し、新郎さんはこの地域の海が好きになり移住、そして2人が出会ったのは海でした。3月11日、2人は津波の被害に遭いましたが、海や地元への思いは変わらず、この地域で暮らしていく事を決め、仮設住宅に入居したそうです。

それを知った自治会長さんは、仮設住宅、地域に新しい家族が増えた事をお祝いしたいという気持ちと、仮設住宅の方々で一緒に結婚式を作り上げたいという思いがあり、新郎新婦さんもその思いに応え結婚式をしようと決心したそうです。

その後、宮城野区岡田地区で夏祭り岡田西町仮設住宅復興祭を、地域の方と協力して実施していたオハイエ・プロダクツにお話を頂き、結婚するお2人や自治会の方と毎週打ち合わせを行い、「手づくりの結婚式を作りたい」という皆さんの思いを整理し、皆さんと一緒に少しづつ形にしてきました。

おそらく津波被害のあった地域にとって、結婚式というのは今まで以上に大きい意味があると思います。その地域に住めるのかどうか、地域の伝統や地名などをどうやって残すのかという状況の中で、結婚する2人がいる。いずれはその2人の子どもが生まれるかもしれない、その可能性が地域の未来なのではないでしょうか。


それでは結婚式の様子は「結婚式②」をご覧下さい。